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  • 執筆者の写真ドーナッツ△キャンプ

手荒れ注意報。

水仕事で荒れて赤くなってしまっている自分の手を見つめながら

記事を書いている。


私は子どもの頃から肌が弱い。


肌が弱いことで、子どもの頃は私も母もかなり苦心した。

肌荒れ、ニキビはもちろんのこと、

原因不明の手荒れに悩まされていた時期があった。

もちろん、子どもなので今みたいに水仕事なんてしていない。


今もそれぞれの指の腹の指紋はめちゃくちゃだ。

当時のひび割れ手荒れで、縦線だらけになってしまった。


ひび割れと乾燥、

痒みを伴う手荒れに小学中学年から中学生まで悩まされ、

高校に入ってからは紫外線のアレルギーを発症した。


母は自分の遺伝のせいだと心を痛めていたと思う。


ある日、すんごく臭くてすんごく不味い漢方薬を買ってきた。

一応錠剤になっていて飲みやすさを演出しているが、

すんごく臭くてすんごく不味いうえに1回6錠ずつ飲まないといけない。

うれしい!楽しい!大好き!なはずの食後に、地獄のデザートタイム。


極めつけは我が家で“マズ茶”という呼び名で

一切親しまれることのなかった

漢方のお茶を義務のように飲ませられた。


体に良いより、ストレスの方が上回っていたんじゃないかと思う。

今思えば、母はそれくらい必死になってくれていた。

ありがたい。おかげで20代後半からは肌の悩みはほぼない。

まぁ、年齢を重ねそういう他者から見られること、

他者からの一方的な“美”や“女性らしさ”の呪縛を勝手にバルスしたので、

「気にしない!うるせぇ!」という心持ちで過ごしているだけか。


しかし、子どもの頃はひどい手荒れで過ごしにくかったことは確かだ。


皮膚科に行っても原因が分からず、

常に手を保湿、消毒しておかねばならずクリームをたっぷり塗り、

手袋をして過ごすことが常だった。

白い手袋。汚れが目立って嫌だったのを覚えている。そして目立つ。


同級生の目が気になって、手袋を外すと体育の授業で鉄棒を触ったり、

校庭の土を触ったり、球技で使うボールを触ったりしただけで、

カッサカサに乾燥し、バッキバキに指先がひび割れた。

時には何らかのアレルギー反応で、手が真っ赤に腫れあがり、

激しい痒みが起こった。授業に集中できないし、掻きすぎて血が出る。


肌荒れからほぼ無縁となった今、

久しぶりに手荒れ問題に直面している。


ドーナツ屋は油ものを扱うため、お湯洗いと洗剤が基本。

環境と手肌にも気を遣うので、新聞紙やキッチンペーパーで

大雑把に油汚れを拭き取り、湯と洗剤で丁寧に洗う。


私は超絶ビビりなので、洗い物は自慢じゃないけど丁寧だ。

劣化した油による、食中毒も怖い。


しかし、食中毒に関しては手荒れも例外じゃないので要注意。

手荒れやヤケド、切り傷の赤くグズグズした傷は、

黄色ブドウ球菌の温床となってしまうのだ。


よく、ニュースなんかで

「○○市のパン屋で食中毒発生。黄色ブドウ球菌が検出された」

などと報道があったら、

厨房スタッフの手荒れ、ヤケド、傷を連想してしまう。

しかも厄介なことに、熱に強い菌で(100度30分でも死滅しない)、

アルコール消毒などこまめに消毒が基本だ。


私はビビりなので、パストリーゼ(アルコール77%!)と

アクアルファフォルテ(微酸性次亜塩素酸800ppm!)を常備している。


どちらも高濃度なのに、人や食品にも使える安全性がいい。

アクアルファフォルテに関しては、

高濃度を薄めて用途別に使い分けられるのが嬉しいし経済的だ。


しかし、自分でいくら気をつけていても、

外食で菌やウイルスに感染して食中毒になる場合もある…。

先日、生まれて初めて体験した食中毒で、

自分の店も気をつけなければ!と襟を正した一方で、

自分が普段利用する店の食品管理や衛生面なども気をつけなければ、

通院と検査、営業停止の被害が及ぶことも実感したので、

本当にいい勉強になったと思う(ことにしている)。

パストリーゼと

200ppmに薄めたアクアルファフォルテ。

ちびっ子お客さんも多い

ドーナッツ△キャンプの必需品。


食中毒予防の三原則

「付けない・増やさない・やっつける」

を守っている。



手荒れはもちろん、

ヤケドや切り傷と隣り合わせの仕事ゆえ、

店にはキズパワーパッドと消毒剤を常備。

増税で何を買いおきしたかって、

キズパワーパッドしかないくらい信頼している。


ただし!

キズパワーパッドを使う際、患部は水洗いで。

市販の消毒剤や薬はNG。水洗いして止血した傷に使用して。

(キズパワーパッドの効果が弱まってしまう。)

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